頭痛に関するあれこれ”13”
みなさんこんにちは😃
まだまだ終わりが見えず、外出自粛も延長となり、身も心もモヤモヤしている今日この頃ではないでしょうか?
学校も9月入学にしてはどうかの議論もされているようですね。
入学式といえば桜の花🌸のイメージがありますが
『9月入学なら何になるんだろう🙄?』
と素朴な疑問が生まれたのです。
【9月 花】で検索するとたいてい真っ先に出てくるのが【彼岸花】でした笑
インパクトはありますが、なんかイメージが違う…とかいう想像をしながら楽しんでいる理学療法士のTTMです。
今回はいつもと入りを少し変えてみました😎笑
それでは今回も張り切っていきましょう!
はじめに
先ずは前回のアセトアミノフェンについて復習からしていきましょう😏
・米国や欧州で最も利用されている鎮痛薬、総合感冒薬
・鎮痛剤として片頭痛をはじめ多くの疾患で第一選択薬(小児含む)
・COX阻害作用が弱く抗炎症作用はほとんどないため、NSAIDsには分類されない
・100年以上前に合成されているが、未だに作用機序は不明
・AM404はカプサイシン受容体やカンナビノイド受容体へ作用し、強力な鎮痛・解熱作用を示す源
・セロトニン神経系にも作用して下降性抑制系を賦活化することで鎮痛作用を発揮
読み直したい方はこちらからどうぞ👆
「もっと詳しく書けよ!」との声はありませんでしたが、今回ももう少しアセトアミノフェン絡みでいきますね💓
アセトアミノフェン(Acetaminophen)
いきなりですが、ACE(エーシーイー)処方って聞いたことありますか?
解熱鎮痛剤のテレビCMで聞いたことある方もいるかと思います。
今回はこれについて触れていきたいと思います。
ACE処方
3種類の成分を合わせた解熱鎮痛成分のことで
A:アセトアミノフェン(解熱鎮痛成分)
C:カフェイン(鎮痛補助)
E:エテンザミド(解熱鎮痛成分)
の頭文字を取ってACEとなっています。
先ずは A のアセトアミノフェンですが…
前回までの内容を読んでいただければだいたいのことは分かると思いますので割愛します笑
エテンザミド (Ethenzamide)
主にOTC(市販薬)の頭痛薬や総合感冒薬に配合されています。
頭痛に関するあれこれ”9”で登場したアセチルサリチル酸(アスピリン)と同じ部類の酸性NSAIDsのサリチル酸系の解熱消炎鎮痛剤です。
アスピリンは体内で加水分解されサリチル酸になることにより胃粘膜に障害を起こしますが、対するエテンザミドはサリチルアミドになる(サリチル酸にはならない)ため胃に対する障害は比較的少ないと言われています。
頭痛に関するあれこれ”3”で登場した5-HT2B受容体(セロトニン受容体のひとつで、胃収縮作用がある)に対して選択的に結合し阻害活性を示しており、過剰な胃運動を抑制し、胃粘膜障害の発生を抑制しているようです😏
無水カフェイン(caffeine)
皆さんご存じのカフェインです☕
アルカロイドの一種でメチルキサンチン誘導体に分類される中枢神経興奮成分です。
1820年にドイツのRungeによってコーヒー豆から初めて取り出されました。
コーヒーなどの原料からの抽出や、合成されたカフェインは水分子を含んでおりカフェイン水和物と呼ばれています。医薬品の多くはこの水分子を含まない無水カフェインが使用されています。
ちなみにどちらも作用や効果の大きな違いはないようです🙄
主な作用としては、アデノシン受容体に拮抗することによって覚醒作用、解熱鎮痛作用、強心作用や利尿作用があります。
そのため医薬品でも総合感冒薬や鎮痛薬に用いられています。また、臨床的には片頭痛などにも用いられています。
簡単にまとめていきます。
・アセトアミノフェンが主に中枢神経で効果を発揮(即効性)
・エテンザミドが末梢神経から中枢神経への経路で効果を発揮(持続性)
・カフェインがこれらをサポート(効果増強)
簡単に終わりすぎ🤩笑
おわりに
いかがでしたでしょうか?
これまで数回にわたって頭痛薬のいくつかの成分を紹介してきましたが、症状を緩和するためだけの対症療法となっています。
様々な種類の頭痛が存在するので、先ずはどのタイプの頭痛なのかを把握することがとても大事です。
『これからも症状が出たら薬を飲んでしのいでいくわ』
という方はご自分に合った物を飲み続けるのもいいでしょう。
でもできる事なら頭痛が出てほしくないと思っている方が大半かなと思います🙄
次回はこれまでの薬について全体像が分かりやすくなるように(多分笑)まとめていきたいと思います。
それではみなさんまたお会いしましょう✋