TTM-PT’s blog

頭痛について少しマニアックに攻めていきます💓頭痛に苦しんでいる方が少しでも改善できたら嬉しいです!

頭痛に関するあれこれ ”2”

 

お久しぶりです!理学療法士のTTMです😏

 

もうちょっと早く第2弾を出したかったのですが遅くなってしまいました💦

 

第一回の初投稿に関して色々な意見をいただきました。「分かりやすかった」「途中で見る気がなくなった」「分けわからん」「書いてるやつがどこの誰か分からん」などなど…。

全員に納得のいくものが作れると思っていませんし、作ろうとも思っていません🤣否定的な意見の方が多くいただきましたが、人それぞれ感じるものも違うし特に凹みません。どちらかと言えば『万人ウケ』より『コアファン』の方が嬉しいです👍

 

少しマニアックの姿勢は変えずにやっていきますので、今後もよろしくお願いします⭐

 

 

 

 

はじめに

 

いくつかある片頭痛の発生機序の説についてお話をする予定でしたが、長くなりすぎそうなので、今回はセロトニンについてお話していきます。が、セロトニンだけでも数回に分かれることになりそうです🤣

 

セロトニン

 

セロトニンとは?

 

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【 別名:5-ヒドロキシトリプタミン(5-hydroxytryptamine)略称:5-HT 】

 

化学が嫌いな人が見たらその瞬間閉じられてしまいそうですが、もうちょこっとお付き合いください🙏

 

ノルアドレナリンドーパミンと並んで3大神経伝達物質で、血管の緊張を調整する物質です。主に生体リズム・神経内分泌・睡眠・体温調整などに関与しています。簡単に言うと感情を制御したり心のバランスを安定させる役割がある物質ですね👍

 

生理活性アミンの一種で、中枢神経系の伝達物質ですが、消化管粘膜に約90%、血小板に約8%中枢神経系に約2%という分布になっており、大部分が末梢に存在しています。そのため血管収縮、腸管蠕動運動、血小板凝縮、疼痛抑制などの調整因子として末梢でも多様な作用を持っています🙄

 

また、このセロトニンは自然界の生物(植物も含む)に一般的にあり、人体には約10mg程度あります。

先ほど少し触れましたが血小板に含まれている全体の約8%は血管の中を巡っています。血液中のセロトニンには血管収縮作用(からの~反跳性血管拡張)があるため、これが原因で片頭痛が引き起こされると考えられている説もあります。

 

 

セロトニン神経系

 

セロトニン神経伝達物質として用いる神経系のこと。

神経細胞と神経線維、標的細胞となる受容体などで構成されています。ほとんどが縫線核にあり、セロトニンを生合成したり、神経細胞間での情報伝達を行います。

 

セロトニン神経核

 

先ほど3大神経伝達物質として紹介したドーパミンを例に挙げます。『黒質線条体路‐中脳辺縁系』のように投射元と投射先の関係が1:1となっているものがほとんどなのに対して、セロトニン神経は『多 対 多』となっています。

下図に示しているように脳幹部にある縫線核群セロトニンの細胞体が存在し、各部位へとニューロンを伸ばしています😎(それぞれの場所から赤い矢印 が伸びているのが分かると思います。)

このセロトニン神経は数万個あると言われていますが、脳全体の神経細胞の数は約140億個なので、占める割合はほんのわずかですね。

 

 

 

 

 

 

ではひとつずつ見ていきましょう❕

 

 

正中縫線核

海馬に投射し、記憶情報処理を行う

 

背側縫線核

上行性に投射し、大脳皮質(覚醒)、側坐核(衝動的行動)、前脳基底部(覚醒)、視床下部核群(睡眠、体温調整、摂食、内分泌)

 

大縫線核

脊髄後角へ(下降性抑制による鎮痛)

 

延髄縫線核群(淡蒼縫線核、不確縫線核)

脊髄前角運動ニューロンへ(抗重力筋の増強)、脊髄中間外側核の交感神経節前ニューロンへ(交感神経興奮)

  

 

さらっと書くとこんな感じとなっています。

 

背側縫線核は大脳皮質や大脳辺縁系前頭前野視床下部と様々な部位へ影響しています🙄

セロトニンって覚醒状態や心のコントロール、自律神経、痛みの調整、姿勢コントロールと幅広く活躍してくれる大切な物質だと改めて感じますね⭐って思うのは私だけですかね笑

 

 

おわりに

 

次回はセロトニン受容体作用について書いていく予定となっています👍

今回入れたかったのですが、「長すぎて見る気がなくなる」との声が聞こえてきそうなので分割して掲載します💦

1週間以内には更新できると思いますのでお楽しみに♪